ジョブズの人生観が駆り立てるのか。最薄4mmのノートPC「Mac Air」
アップルが世界最薄のノートPCを発表した。その名もMac Air。CPUにIntel Core 2 Duo processorを搭載するモデル2機種。スペック自体はさほど驚くべきものは無いが、世界最薄をどう捕らえるかでこのノートの価値は決まるだろう。スペックや機能を追求するユーザーから見れば評価は低いのだろう。ただ、アップルの戦略はマーケティングに即した戦略であることは間違いない。ノートPCをスペックで追求しないユーザーは意外に多く、実は見た目やかっこよさを追求するアップルユーザーには結構マッチしているのである。iPod Touchをスペックで考えれば大したことは無いが、見た目がかっこいいのである。これがアップル社の戦略でもある。「ブランド」とは、悪く言えば名前だけの存在だったりするのである。増してやノートPCという存在の大きな魅力は携帯性である。営業経験のある人は、営業資料がその大部分を占める営業カバンにノートPCを無理やりねじ込まなくてはならないという「せつなさ」を感じる人も多いと思う。4mmという薄さは、営業資料1セットの資料くらいだろう。今回の薄さは、実はビジネスシーンにおけるアップルの侵略という隠れた戦略が見えたりもする。Boot CampでWindowsノートとしての起動も可能だろうし、「世界最薄のWindowsノート」という裏ドラも提供していることになるのである。しかし、他のメーカーが薄さを競う中、アップルはいち早く技術的問題をクリアしたことになる。
一体アップルはどこから変わったのだろうか。彼の人生を見ると、なんとなく目に見えない意気込みを感じぜざえるを得ない。自分が設立した会社を赤字経営を理由に、1985年5月に解任。別会社に余儀なく移行する。彼が自ら立ち上げた会社である。その苦渋と決意を想像するのは容易である。結婚し、OSやワークステーションを開発するNeXT Computerを設立、アップルがOSの開発に苦難していると見るや1985年12月に久しぶりにアップル社の敷居をまたいだ。その後NeXT社をアップルに売って、非常勤顧問という形でアップルに復帰する。社内政治を泳ぎ渡り、2000年にCEOに就任。自分が設立登記を行った会社を解任され、再び不死鳥のごとく戻ってきたことになる。iTune、iPodをひっさげ音楽事業に参戦し、大成功をおさめる。2004年には癌告知をうけるもそれを乗り越え、現在にいたる。ジョブズは常に諦めていない。社会的苦難や身体的苦難も、壮絶なる意思で乗り越えている。多分、彼の好きな映画はスティーブン・キング原作の「ショーシャンクの空に」であろうことは間違いない。誰か聞いてみて欲しい。
http://www.apple.com/macbookair/design.html
