著者とファンをつなぐロボット「LongPen」
小説家やライターをテーマにした映画などでサイン会のシーンを目にする。日本でも大手書店でよくやっているがIT先進国米国では、こんなロボットが開発されている。日本の国土を遥かに上回るアメリカでは、著者が出版物のプロモーションに各州を周るのにもひと苦労。それでも、商業的倫理観もしくは競争主義がしっかりしている米国版元や著者さんは、飛行機で各州を周らなければならないので、大変なのである。そんな事情を改善すべく開発されたのが「LongPen」。著者がモニタ越しにサインすると、遠隔地でも本にサインをしてもらえる。ファンにとっては、実物の著者にその場でサインしてもらった方がありがたいわけだが、少なくとも遠隔とはいえ、その人一人のために時間を割いたことは間違いない。
ロボットに筆を動かさせているところがポイントで、手書きの文字をデジタル認識させ、遠隔でデジタルをアナログ化するだけなら、webカメラとタブレットと優秀なプログラマさん一人を用意するれば比較的簡単に完成しそうではある。写真は1987年の株式危機ブラックマンデーを「マエストロ」と称号される巧みな金融政策で乗り切ったグリーンスパン元連邦準備制度理事会(FRB)議長の出版物のサイン会の様子。なぜマエストロかといえば、マイルス・デイヴィス、ヨーヨー・マ、ケヴィン・スペイシーからロビン・ウィリアムズまでを輩出するジュリアード音楽院出身でクラリネットの達人でもあるから。経済をやっていなければ、クラリネット奏者を目指していただろうと引退後にCBSに語っていたインタビューは印象的だったが、今後ますます可能性が高まる原油高に起因する世界恐慌発生の予兆には、彼の復帰を望む声も高まりそうではある。
http://www.longpen.com/lp-articles-videos.html

