2008年5月アーカイブ

土の中の湿度や養分の状況を把握して、それをデジタルの顔で表示しようという試み。水や養分が不足するとセンサーで感知して怒った顔になるという。あたかも植物に感情があるように感じることのできる愉快なコンセプトである。

ある条件になると、あるアウトプットを行うという式は、さまざまなところに応用可能である。

・if(イヌの声 < 特定の周波数以上 ){ 怒った顔を表示する}
・if(冷蔵庫の中の重量 < 1kg){"腹減った~"と言う}
・if(一回の電話の通話料金 > 500円){バイブレーションを起こす}

http://www.yankodesign.com/index.php/2008/05/28/plants-tell-you-what-they-want/

digital_pot2.jpg

ヤングジャンプ連載の漫画「GANTS」が面白い。特に松田優作ばりのキャラクター、岡八郎はステルスモードや巨大ロボット、円盤浮遊物、数々の未来銃と武器をせっせと溜め込んでは邪悪なモンスターを倒していく。こいつには適わないと思えば、さっさと引くところがクールでもある。そんなGANTSの道具に出てきそうなのがSmiths Detectionの「Handheld Chemical Identifier」。Bluetoothを搭載する未来銃のような外観を持つ。引き金を引くと赤外線照射し、物質の属性を明確に教えてくれる。赤外線を照射すると分子の状態が微妙に変化し、これを測定することでその物質の属性が把握できる。薬品や危険物、謎の生命体などにこの銃を照射することで、即座に敵の属性を計ることができる。

ViewMedia.jpg
家具の歴史は古い。紀元前6500年前のトルコ、チャタルヒュック遺跡にはハシゴや机のようなものがあったという。日本では日本書紀にすでに、「つくえ」という言葉もあるとか。韓国のデザイナーung-kyu Namのアイデアは机にそのままラップトップをドッキングする。さらにマイクロソフトのsurfaceと作業机がドッキングすると、机自体が多くの機能を持つ家具へと変身する。商業的には低価格化が進むPCにちょっとした付加価値を付けるだけで、高価格な商品へと変貌させることが可能だ。誰にも迷惑をかけることの無いプラザ合意のようなものである。

sung kyu nam
descom2.jpg

記者と言えば、カメラ、レコーダー、筆記用具。このあたりが三大ツールとなろうか。「Newsware」はこれらを未来のデジタルツールとしてデザイナーBenjamin Kuhnがコンセプトしたもの。細かい仕様は詰めていないようだが、映像や音声を録画・録音し、ワイヤレスでノートパッドへ流し込むというもの。実際、CMSなどのWebシステムやDTPソフトのIndesignなどでは、テキストを流し込むマークアップが急速に実用化している。原稿のテキストに任意のマークをつけておけば、見出しや画像の配置が自動的に行われる。友人のDTP職人は組版の仕事時間が半分近くになる勢いだと豪語する。

記者が書く原稿や取材先からの音声や映像もデジタルな現代ではテキスト制御も、論理的には可能であろう。音声をテキスト化するソフトはすでに存在し、画像をテキスト化するOCRも存在する。映像もテキスト化できれば、ルールを設定しマークアップや正規表現で制御すれば、記者や編集者は若干の手直しだけで済むという時代も可能だろう。「Newsware」の概念の背景にはこのようなイメージが存在するのであろう。

http://www.ben-q.de/hello.html

r1.JPG
r2JPG.JPG
r3.JPG

ハンディーソーラーパワーは25$というお手軽価格で、携帯電話やPCなどに緊急時の充電を与えてくれる。89.7 x47x16mm、76gと携帯性にもすぐれる。エコロジーな製品としても注目な一品。

http://www.usbgeek.com/prod_detail.php?prod_id=0836

携帯電話は自分で創ろう。とGoogleが提供するSDK「Google Android」。Eclipseなどを使えば、インターフェースからシステムまでユーザーが簡単に開発できる環境を提供してくれる。このGoogle Androidにフォーカスしたコンセプトデザイン端末が「the Mimique concept 」。Androidのエミュレーター(仮想動作環境)同様に、iPhoneライクな大きい面積のパネルが特徴的。真偽のほどは定かではないが、ザウルスのC700でAndroidを動かしたと言っている人もいるようなので、コンセプトモデルもまんざらコンセプトだけではない。

http://rksdesign.com/news/events/Mimique/index5.php

Clarityの携帯電話はオレンジの画面に黒のフォントとレトロな外観だが、背面にはユニークなハートのボタンがある。このボタンはあらかじめ登録しておいた5人の相手に直通するボタンで、緊急の場合に通話とメッセージを提供する。また、同社のオペレーターに直通するシステムも提供する。

http://www.clarityproducts.com/pdf/ClarityLife_brochure_0308.pdf

Kensingtonの「Contour Traveler Notebook Roller」は、ノートPC用バッグではあるがキャリーバッグに簡単に変身してくれる。キャリーバッグの命である滑車の部分は、CNETによればquietly and smoothlyで、8.5/10の高得点。肩に担ぐよりもかなり楽になるとのことである。

http://us.kensington.com/html/11182.html

One Laptop per Child。MITのネグロポンテ氏が中心とするNPOは、「次世代のラップトップ」は、本であるべき。と、あらたなOLPCを発表した。絵本を開くように左右に見開く形である。キーボードは片面のパネルに表示させるタッチパネル方式を用いる予定。電力消費量は1ワット。2010年にリリースする予定だという。

http://blog.laptopmag.com/first-look-olpc-xo-generation-20

筆者のPCは背面にUSBとマウスやキーボードの接続口が集中投下されている。個々のポートの距離は極めて短く、ポート密集地帯である。くりぬいた本棚にぎりぎりの容積で設置してある。気分転換のためPC環境を変えるには、PS/2かUSB周りを秋葉原のゴタゴタした店で買って取り付けようとする。いざ、設置しようとするとPCを棚から動かしたくない。狭い隙間から手探り状態で背面のポートを親指あたりで探しあてようとする。

たいていの場合、一発で決まることは無く数分かかり、悪い場合は、棚の上からスピーカーや本が落下、直撃する。また、はまったはずなのに、マウスとキーボードが動かない。双方が間逆に差し込まれていたりする。一度や二度ならばたいしたことではないが、これが数十回、数百回と続くと目に見えないストレスとなって深層心理に影響するに違いない。USB Hub Bar with PS/2 Portsは、USB HUBの両端にPS/2 Portsが付属する。たった14$でこの種の不吉なストレスから永遠に開放されるのであれば安い買い物である。

http://www.usbgeek.com/prod_detail.php?prod_id=0833

Times誌が選ぶ2007年のBest Inventions Of The Yearとなった枕は目覚めを別次元へと演出してくれる。go Pillowは、アラームとは別にLEDの光がセット可能で、光が自然と睡眠から目覚める状態を作り出し、40分後にアラームで快適におきることができる。理想的な目覚めを作り出すという。ただ、人によって理想的な目覚めは異なるだろう。目覚まし時計の騒音ともとれる強烈な音によって、非レム睡眠状態で叩き起こされ、半眠状態で地下鉄への駅を模索しながら歩くことが心地よい場合もあるかもしれない。

http://www.embryo.ie/glo/index.html

BT携帯を持っているならヘッドセットを常に装着しておいて欲しいものだ。それはサイバーパンクでもある。Jawboneはイヤーアクセサリのような重厚な外観を持ち、携帯電話に着信があると、スムーズに通話を開始できる。製品はノイズの消去に戦場やヘリコプタの騒音にも耐えうるアルゴリズムを用いており、特許を取得している。見た目だけではなく、その質の高さもアピールしている。$129。

http://www.jawbone.com/

咀嚼回数が多いほど、寿命は延びるという統計がまことしやかにささやかれている。神奈川歯科大学の研究では、一回の食事で卑弥呼の時代は3990回。源頼朝の時代で2654回。現代では620回。咀嚼力は落ちている。咀嚼力が寿命に関わるとする論陣は、唾液に含まれる「ムチン」という成分が胃の負担を軽くし、「リゾチーム」が細菌を破壊し、「EGF」が細胞分裂を促進する作用をもたらすと言う。

そこで言葉の通じないイヌの寿命を延ばすには、彼らの食事時間を延ばしてあげる必要がある。アイデアはいたって簡単。食事用のボウルを四分割する。DogPause を使えば、イヌの食事時間が二倍になるという。

http://www.dogpausebowl.com/

SPORTLINEのTQR775は、アナログの落ち着いた雰囲気の腕時計ながら中央部に赤のLEDで心拍数を表示させることが可能だ。心拍数を計るということは何も心臓のケアという意味だけではない。同社によれば、運動でもっとも効果的なダイエット効果を得るには、個々人の心拍数のMAX値の75~50%の間だという。

http://www.sportline.com/product.php?prod=57

SONYのコンセプトデザインプロジェクト「Responsive Surfaces」はスイッチに人が近づくと光と音で表現を開始する。離れればオフになる。オンとオフの中間を物体との距離で制御するインタフェース。タッチパネル機器と大きく違うのがタッチしないという点。たとえばモニタに近づくと電源が入るとかそういうことも可能になるだろう。MicrosoftのSurfaceが二次元であるのに対して、SonyのSufaceは3次元を志向していると言えるかもしれないが、いかんせん地味に見えてしまうのはそれだけ、技術が難しいのか。

http://www.sony.co.jp/Fun/design/activity/concept/interaction/project04/index.html

PhilipsのElectronic Sensing Jewelryは、身体に貼り付けるジュエリー。まだプロジェクト段階のようだが、光らせたり、体内の健康状態を測定したりとワイヤレスでいろいろ目論んでおる模様。興奮すると発光するとか蛍烏賊(ホタルイカ)的な使い方も読み取れる。

http://www.design.philips.com/probes/projects/electronic_sensing_jewelry/index.page

FORM US WITH LOVEというトリオのデザインスクール学生が作ったユニットは2006年のストックホルム。ファニチャーフェアに出展しすぐに注目を浴びプロトタイプの製品化を決定するなどプロダクトデザインの世界では注目を集めているという。

そこにある発想はライフハックと近い。それぞれの個々人によって必要とされるニーズは違う。必要なものだけ、自分なりの方法で作れば?というテーマを投げかけているようにも思える。Bendable Interior Objectsは、一枚のアルミ板に描かれた設計図を必要な時に切り抜いて使えば家具になる。trophy mouldは、トロフィーの鋳型のみを製品にしたものである。必要な栄誉は与えられるのではなく、自分の手で刻みなさいと。ちなみにシルバーリングなども東急ハンズなどでも2000円くらいで銀粘土15gくらい購入すれば自作できる。OSを自作する書籍も一斉を風靡した。

発想が多元的で、示唆的である。与えられるものだけを享受するだけでなく、創り出す工程を重要にしているわけである。パソコンなども二十年前では考えられないような演算能力を個人が所有しているわけで、何を創り出すかが問われる。

http://www.formuswithlove.se

指輪でiPhoneを制御「iRing」

|

デザイナーVictor Sotoによるコンセプトモデル。BluetoothでiPhoneやiPod Touchを制御しようというもの。確かにBluetoothが指輪で制御できるようになると面白そうだ。指輪の歴史はエジプト時代からローマ時代へと有史以来続くもので、日本では縄文時代からの出土もあるという。古代に存在した機能的な指輪としては、毒入り指輪というのもかなり昔からあったらしく、カルタゴの闘将ハンニバルはこれを使って自殺したという。相手を殴打すると毒が相手に回るというおそろしいブツである。

http://bluepoly.com/images/iRing_Concept.jpg

MIKE MINGはブルックリンを本拠地として活動するデザイナー。サーファーでもありスケーターでもある。作品は波をイメージしたものが多く、独特のデザインがリラックスをもたらす。頻繁に来日にしているようで、「波」のあるところや六本木ヒルズでのイベントや個展に出現している。Intel Pentium Dual Core processor 3GB memory 160 GB hard driveで$699。]

http://www.dell.com/art.%20

アンドレプットマンは作曲家、ジャーナリスト、そしてデザイナーと江戸川乱歩的に幅広い職業経歴を持つ。インテリアデザインから食器やスカーフ、家具とあらゆるデザインを手がける。フランスの大臣のオフィスもその作品の中に入る。日本でもMOMAマチス展や河口湖のホテル、ル・ラックなどに携わっている。

ワイヤレスデジタルフォトフレームはParrot社の製品で、アンドレプットマンがデザインしたもの。Bluetoothを使って、データを受信できるので携帯端末やPDAから簡単に大切な写真を送信し、表示させておくことが可能。

http://www.parrot.com/fr

Porscheグループのポルシェデザインのラジオはクールなインターフェース。スピーカーの周りがボリュームやチューナー、アンプの調節器となるシンプルなデジタル表示もいい。ここ数年、IT技術のテンポが速いためにデザインがおざなりの風潮があったような気もするが、デザイン重視の機器はやはりいいと思う今日このごろである。ポルシェのカイエンはあまりいいとは思わないが。

http://www.porsche-design.com/live/P9120_TableTopRadio_PDS_en.PorscheDesign?ActiveID=63855

こういう技術を見るとマイクロソフトは数年先の技術開発に随分投資していることがわかる。まあでかいiPod Touchという穿った見方をする人もいるかもしれないが、そもそもユビキタス的な技術開発はMITなどで随分前から行われているのであって、それをコンシューマー以外(業務やサーバを含めて)OSレベルでシェアが高い企業で且つ現金資金が潤沢にあるような企業が本気で行うと世界は変わってしまう。

Surfaceはテーブルの中にOSを埋め込んだような形を採用する。70年代から80年代のうすぐらい喫茶店に設置してあったインベーダーゲーム付きのテーブルがイメージとしては近いかもしれない。平面テーブルに設定したモニタでは携帯電話を置くと、そのデータが入出力デバイスを通すことなくテーブルに表示できるし、テーブルで家族や友人を囲んでのインターネットやそれこそ最先端のインベーダーゲームを行うことも可能になる。

http://www.microsoft.com/surface/index.html

デザイナー エリックDe Nijsはキーボードとジーンズを融合させてしまった。ファッションとテクノロジーの融合は、心理的にはサイバーパンク的な発想なのだと思う。ピアスやTATOOにもサイバーパンクの志向が見て取れる。サイバーパンクは映画「ブレードランナー」や「マトリックス」、および小説「アンドロイドは電気羊の夢を見るか?」(フィリップ・キンドレド・ディック)、「ニューロマンサー」(ウィリアム・ギブスン)、若しくはAKIRAや攻殻機動隊。サイバーパンクの定義的なものは、「人体へのネットワークやコンピュータの埋め込み」であったりする。

志向する方向に向かってしまうのが流行であり、コンタクトレンズや心臓のペースメーカーにもサイバーパンクの志向があるという人もいるようだから、実用レベルにも潜在的に浸透している概念なのだと思う。ただ、エリックDe Nijsのキーボードのジーンズへの埋め込みは、ジーンズという中途半端な埋め込みであり、写真を見ると「Enterキー」がおそらく股間あたりに配置されているという点からも普及はありえないのである。

http://www.yankodesign.com/index.php/2008/04/22/beauty-is-skin-deep-geekness-is-to-the-core/

顔認識技術がデジタルカメラに搭載気味である。GE digital cameraの場合、Face Detection / Smile Detection / Blink Detectionの3つの機能がデジタルカメラに搭載されている。

1つは風景の中で顔が認知されるとフォーカスしシャッターを自動に押す機能、さらに瞬きしている間はシャッターを押さない機能、もう1つが笑っていないとシャッターを自動できらない機能。この「笑」の機能がなかなか興味深いが。大人気ない話、顔が笑って無くても心で笑っている場合は呼吸・脈拍・血圧などを電気的シグナルとして計測するポリグラフ。すなわち嘘発見器を搭載する必要がある。

http://www.general-imaging.com/us/cameras/index.html

MP3プレーヤーの普及により、どこでも音楽を聴くという文化が世界中に浸透した。YAMAHAが提案するのはどこでも音楽を奏でる文化。コンセプトデザインである「key for journy」は、レザーで覆われたノートにキーボードが設置してある。時間が空いたら作曲活動。消費者から創造者へ。そのコンセプトの敷居は高いが、世界人類が今後目指していくキーワードなのかもしれない。

http://www.global.yamaha.com/design/milano_salone_2008/

WEB2.0という言葉が流行ったのは、提唱者ティムオライリーが糸井重里なみのコピーライトを披露したからに他ならない。「バージョンが変わった」という言葉を2.0という数字で表現した。ティムオライリーのWEB2.0は、同氏のWEBサイトにはホームページ→ブログ、mp3.com→Napster、Britannica Online→Wikipediaなどが掲げられている。大概において参加型、双方向的なWEBサイトへの変化を指している。

WEB2.0以前はサービスという言葉で良く語られていたが、もっと前にあったものはチャットや掲示板などのシステムで主にCGIなどによるサーバサイドプログラムの隆盛があった。歴史的に抹殺されているがこれらのソースコードやシステムを考えた先人達に敬意を表して、また過去を振り返ることも重要である意味を付加して「WEB1.5」とでも名付けたいものだ。

SEZMI DIGITAL MEDIA RECEIVERは、TV2.0と自称する。このシステムを使えば、TV番組やインターネットビデオ、など映像を一元管理してネットワークでユーザー間でもシェアできるらしい。しかしながら、DVDプレイヤーソフトやゲーム機でも似たようなことはできるのものもあるで、TV2.0は若干オーバーである。WEB2.0の範疇を出ていない感じではある。

http://www.building-b.com/sezmi/php/products/products1.php

今日はカメラとGPSとmp3が必要かな。そう思ったら必要なガジェットだけを連結させて、目的の会場へと足を運ぶ。発想は面白いけれども技術的には難しそう。なぜなら、これほど小さくできるのならば、単体一つ一つでも商品価値があるような。デザインはさすがにクール。

http://www.yankodesign.com/index.php/2007/08/31/it-was-a-rock-lobster/

このアーカイブについて

このページには、2008年5月に書かれたブログ記事が新しい順に公開されています。

前のアーカイブは2008年4月です。

次のアーカイブは2008年6月です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。

Powered by Movable Type 4.0